CS:顧客満足とES:社員満足は相関関係にあります。どちらが先ということではないと思いますが、お客様にご満足いただかなければ会社が、事業が成り立ちません。逆に社員が満足していない会社でいい仕事ができるでしょうか。 5人の幸福という話を聞きました。「社員とその家族」、「協力企業などの社外の社員とその家族」、「現在顧客と未来顧客」、「地域住民」、「株主・出資者」の5者です。この順番が重要で、かつ家族を含めてというところも大切な部分です。私はここにプラスαとして「業界への恩返し」を加えたいと思います。
抜型製造分野において当社は常に先頭を走り、その結果技術力・製品開発力を認められていると自負しております。しかしながら、現評価は当社だけでいただけているものではありません。社員の頑張りはもちろんですが、お客様からのご指導、外部の方々のご協力なくして今の当社は存在しません。
第一ステージ、青木吉之丞(初代社長)・片山武(二代目社長)は抜型製法を確立し技能を磨き、多くの職人を輩出しました。第二ステージ、片山勇(三代目社長)は製法の技術革新、産学連携の仕組構築、新製品開発でリーディングカンパニーの位置付けを業界内で不動のものにしました。これら、過去の実績及び今の評価は独自で走り続けた結果ではなく、印刷紙器業界全体から育てていただいた賜物に他なりません。
私の代においては技能向上、技術革新、産学連携をベースにした新製品開発の継続は元より、抜型構造/製法や打抜手法の既成概念からの脱皮、紙以外の打抜素材へのチャンレンジ、海外拡販への模索等、第三ステージと位置付け全社を挙げ邁進する所存です。
黙々と与えられた仕事を正確にこなす職人としての社員ではなく、積極的な意見が飛び交い、考え、工夫するクリエーターとしての社員が達成感を得ることで笑顔になる ⇒ 協力企業からは多くの提案によりサポートをいただく ⇒ そこから出来上がる製品はお客様ニーズに合致、さらにはそれ以上のものとなり、お客様の安定生産・効率生産を支える。このサイクルを回すことで地域貢献ができる、時には同業者との連携の中で業界の底上げを図る等、みんなが笑顔でいられたらそれが私の考える「業界への恩返し」です。
夢物語で終わらせず、是非実現し、第四ステージで活躍する人材を育成しつつ、次世代においても脈々と片山Mindが受け継がれていってくれればと思っています。
株式会社片山抜型製作所 代表取締役 金子 一
印刷紙器業界において長い実績を持つ当社は、印刷紙器会社を得意先として堅実な発展をしてまいりました。レーザー光線による加工技術を日本で最初の製作に採用して以来、飛躍的に成長発展を遂げ続けております。さらに大学等と連携して打抜、抜型技術の研究、開発を積極的に進め取引先企業各社から大いに期待されております。お客様の利益を何よりも優先し、従来の抜型のありかたを抜本的に変革していきたい、という私たちの数々の挑戦に、熱いご支持を頂戴しておりますことを、厚く御礼申し上げます。
抜型の未来は、無限と言っていい大きな可能性に満ちています。その可能性を追求し、新しく生まれる価値を、広く誰もが享受できる世界をつくりたい、単に抜型の機能を進化させるだけではなく、皆様の生活そのものをより豊かなものに変えていくライフカンパニーになること、それが私たちの目標です。
次世代の夢と未来を型にする
片山抜型製作所に、今後も一層のご期待とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
株式会社片山抜型製作所 前社長 片山勇
主体性のある個人が、成長し、挑戦し、活動する、職場環境と企業風土を築くことです。
以上の三つの理念を全社員共有し、強固な組織の力で市場に働きかけて、継続する顧客満足から得られる利潤により、社員の“やりがい”“待遇”“将来性”“人間関係”における満足を追求することにあります。