抜型と聞いて、何を想像されるでしょう?
これほど皆さんの身近で使われているのに、知らない方が多いのが抜型なのかもしれません。
身の回りを見わたすと、すぐそばにはティッシュペーパーの箱、洋服のポケットにはタバコ、机の上にはグリーティングカード 、お膳の上にはお菓子の箱、ゴミ箱のなかにはもっとたくさんの箱があるはずです。これらの商品はすべて抜型を使用して作られています。何十年も使われる製品や、買ってくるとすぐに捨てられてしまうような物もありますがそれぞれの生活に重要な役割を持って居ます。
抜型を使用するものはまだまだ沢山あります。牛乳パック、お酒のラベル、台所用品…
抜型とは、ベニヤ板に製品の展開図どおりに溝を切り、刃や罫(折目をつける為の刃)を組み込んだものを指します。
抜型は打抜き加工に使われる“ツール”です。ここで打抜き加工とは、「抜型と面板間に被加工材を挟み、加圧することで任意形状を打抜く加工法」を指します。
このように書くと難しくなってしまいますので、簡単に説明します。
皆さんはクッキーを作ったことがあるでしょうか?
生地をこねて平たく伸ばした後、○とか★にくりぬいてオーブンで焼き上げる。
ここでいう○とか★にくりぬく作業が打抜き加工です。また○や★にくりぬくための道具が抜型となります。
※ ちなみにクッキー抜型で調べると今時は○とか★じゃないんですね。ゾウとかキリンとかオシャレな型が多いです。